若者のFacebook離れにマッチングアプリはどう対応していくのか

コラム

 先日久々にハイボールを調合したら、割合を間違えて危険な濃度になってしまいました。AtsuKanです。

 マッチングアプリに登録する際には、ほぼ必ずといっていいほど『Facebook連携』による方法が用意されています。ゼクシィ恋結びなんかは、むしろそれ以外の登録方法がありません(2018年7月現在)。

 しかし、果たしていつまでもその状況でユーザーが増えることはあるのでしょうか? また、そのことがどれだけマッチングアプリの安全性を保証してくれるのでしょうか?

 かつてFacebook連携でのみ登録が可能だったペアーズやOmiai、そしてwithは、近年になってSMS認証も導入し、ユーザーの獲得数増加に乗り出しています。また、FacebookのみならずTwitterとの連携による登録を用意しているマッチングアプリも登場しています。当サイトで紹介しているものでも、エキサイトの『flagme(フラグミー)』、サイバーエージェントグループの『CROSS ME(クロスミー)』、2018年7月2日にミクシィグループから婚活事業を手がけるIBJグループの子会社となるDiverseの『Poiboy(ポイボーイ)』がありますね。

 この背景には、若年層のFacebook利用者が減少傾向にあることが、少なからず影響しているのでしょう。

Facebook連携だから安全はもう古い!

 よくマッチングアプリの安全性を謳う際に『実名登録であるFacebookと連携しているから』というものがありますが、たったそれだけのことで安全が担保されると、本気で思っているのでしょうか?

Facebookは実名でなくてもいい?

 まず大前提としてですが、実はFacebookの利用規約には『実名での登録が必須』とはどこにも書いていません(2018年6月現在)。利用規約の『3.Facebookおよびコミュニティに対する利用者の誓約』によれば、定められているのは『日常的に使用している名前を使用すること』であり、本名を使えとは一言も言っていないのです。

 屁理屈? 確かにそのとおりです。日常的に使用している名前は大半の方にとって本名でしょうから、結局は本名で登録することになります。

 ですが、実際に偽名でFacebookに登録している方は少なからずいらっしゃいます。また、本名よりも別の名前のほうが日常的に使用しており、かつ知名度が高い方々……芸能人の方々については、芸名で登録している方もいらっしゃいます。

偽名登録時の弊害

 しかしながら、Facebookに偽名で登録していた場合、問題が色々と生じます。その最たるものは、『アカウントが停止された際に解除ができない』というもの。

 ここで皆さんが考えるのは、「偽名で登録していたから止められたんじゃないのか?」ということでしょう。しかし、このアカウント停止は誰にでも起こりうることです。

 私はこのサイトでの名義は『AtsuKan』ですが、当然本名ではありません。そして、Facebookの登録は本名で行っています。元々の主だった利用目的は行きつけの店の情報や好きな有名人の話を読むことでした。利用規約の隅々にまで目を通しても、Facebook側の意向に背くことはしていないと、天地神明に誓って断言できます。

 であるにもかかわらず、私のアカウントはある日突然停止させられました。身分証明書の提出で事なきを得ましたが、何故止められたかは現在に至るまで不明なままです。

 偽名で登録していてもそのままアカウントが残る方もいれば、私のように本名であってもアカウントが止まる人間もいます。『このアプリはFacebook認証でみんな本名で使っているから業者もサクラもいない!』というのは、はっきりいって無理があります。

Facebook情報漏洩事件

 2018年3月に発覚したこの事件のことは記憶に新しいことと思います。最終的には8700万人もの個人情報が流出したとされ、FacebookCEOが米議会で追求される事態にまで発展しました

 ネットに個人情報を記載する以上、こういった事態に巻き込まれるリスクは常に付きまとうとはいえ、『Facebookを信頼して本名で登録したのに!』と人々が憤慨するのはある種当然のことでしょう。

 これは、まさに性格診断アプリFacebookに連携させたことから発生した問題であり、今後同様の事態が絶対に発生しないなどと、誰にも断言はできません。

何を持って安全の基準とすべきか

 話は戻りましてマッチングアプリの安全性の話。アプリに対し何を持って安全とするかは人それぞれでしょう。

 実在しない人物が紛れ込んでいないことに重きを置くか、はたまたセキュリティがしっかりとした場所を選ぶか。いずれにせよ、Facebook認証だからといってそれらが保証されている証拠には全くなりえないのです

 もし、今Facebook連携のマッチングアプリを使っていて、『このアプリはFacebook連携だから大丈夫だ』と高をくくっているのだとしたら、明日業者に身ぐるみ剥がされるのはあなたかもしれません。

 ちなみにですが、サクラの場合はFacebook連携型だろうがなんだろうが関係なく警戒すべき存在です。元来サクラとは、運営側が用意する仮想人格ですから、アプリで使用しているサーバーにデータを直接入力してしまえばいいだけの話ですので。

ユーザーを絞るのか、それとも増やすのか

 とはいえ、Facebook連携型が他の登録方法よりは業者を排除しやすいというのは事実です。

 業者にしてみれば、マッチングアプリの運営から強制退会させられる前に1人でも多くのユーザーを誘導、あるいは個人情報の回収を行いたいため、いちいちFacebookのアカウントを使って友達を10人以上集める暇があったら他の登録方法が用意されているアプリで”商売”したほうが効率がいいと考えるでしょう。

 しかしながらその思考は、Facebookアカウントを有していない一般ユーザーにも当てはまることではあります。

 口コミや諸々の情報を見てこのアプリを使いたいと思っても、登録して友達を集めないといけないとなると面倒……結果として、似たような機能が備わっており、かつFacebookアカウントが必要ないマッチングアプリを選ぶ方は、一定数いらっしゃるでしょう。

 ユーザーの入り口を絞ってでも業者の流入を少しでも減らす方向に動くのか、それとも業者の流入をある程度妥協して多くのユーザーにアプリを利用してもらうようにするのか。マッチングアプリを運営する各社にとって、なかなかに痛し痒しな問題ではないでしょうか。

 まあ個人的には、業者への対策はパトロールの徹底とユーザーからの通報に対する即時対応で頑張っていただき、一般ユーザーへの門戸を広げていただきたいというのが本心ではありますが。

 何にせよ、マッチングアプリを安全に活用するためには、自分の身は自分で守るくらいの考えはあって然るべきかと存じます。

若者のFacebook離れ

 皆さんはSNSをいくつ利用していますか? 私は、

  • LINE
  • Twitter
  • Facebook

 の3種だけで、使用頻度もリストの上から順に高いです……というか、Facebookは現在連携以外ではほぼ使っていません。

 私自身はもう30歳を過ぎていますので若者の括りには入らないかと思いますが、近年、若年層に置いてFacebookの利用者が減少しているのは事実です。

情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査報告書より

画像引用元:総務省『平成28年情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査報告書』

 上記データにおいて、平成28年時点で20代のTwitter利用者数が、同じく20代のFacebook利用者数を上回っています。

 この逆転は平成29年以降も続いており、今後ますます加速すると考えられています。

 このことはOmiaiの運営元であるネットマーケティングも把握しており、OmiaiがFacebook連携以外の登録方法を用意したのもこのことに起因しています。

 事実として、ゼクシィ恋結びのストアレビューには、『Facebook以外の登録方法を用意して欲しい』という意見も寄せられており、Facebookのアカウントを持っていないがゼクシィ恋結びを利用したいユーザーはそれなり以上の人数存在することは想像に難くありません。

Twitter連携型マッチングアプリの登場

 これもまた若者のFacebook離れに起因することかと思われますが、先述の通り近年ではTwitter連携による登録が可能なマッチングアプリがいくつかリリースされています。

 冒頭で紹介いたしました『poiboy』、『CROSS ME』、『flagme』は比較的新しいマッチングアプリで、この中で1番古参のCROSS MEですら2016年リリースと、上述のFacebookTwitterの利用率逆転に前後するかのように登場しました。

 Twitterの登録に際しては個人情報の入力はほとんど必要なく、要求されるのは精々SMS認証に使う電話番号くらいです(やり方によってはそれすらも回避可能ですが、それは割愛させていただきます)。

 勿論、登録の手間がかからない分、マッチングアプリとTwitterを連携させたところで、アプリで入力する個人情報はSMS認証型やメール登録型のものと大差はありません。その点を考えると、すでにアカウントに登録している住所などの情報をマッチングアプリにも反映させてくれるFacebook認証型のほうが手っ取り早いといえば手っ取り早いわけですが……

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おまけ:Facebook自身がマッチングアプリ業界に殴り込みか

 件のFacebook個人情報流出事件の直後に行われた開発者向けカンファレンスにおいて、ある発表がされました。

 その内容は、Facebookに新機能を搭載するというもの。その名は、『Facebook Dating』。

 この機能についてFacebookCEOのマーク・ザッカーバーグ氏は「単にユーザー同士をマッチングするだけのサービスではなく、長期的なパートナーシップを構築することを目的にしている」と述べており、これはまさしくマッチングアプリとしての機能を導入するということに他なりません。

 発表されたDating機能の画面もTinderなどの所謂デーティングアプリに告示していることから「結局はまたパクリか」という声もあるようですが、Tinderを運営するMatch GroupはこのFacebookの突然の参入に驚きつつも歓迎の声を挙げています。

参照元:Facebookの「出会い系」は、競合アプリを駆逐する|WIRED.jp

Facebookの「出会い系」は、競合アプリを駆逐する|WIRED.jp
フェイスブックが「出会い系」サーヴィスへの参入を発表した。Facebookアプリに統合される「Dating(デーティング)」と呼


 このDating機能のリリース時期は2018年6月時点では不明で、日本で提供されるかどうかも分かりませんが、Facebook依存型のマッチングアプリにとっては、十分驚異になることでしょう。

2018年9月27日追記

 Facebook Datingのテスト運用が開始されているようです。日本では現時点では利用できない模様ですが、今後使えるようになるかもしれません。

追記分ここまで

 それを、Match Groupと同様に好意的に受け取り研鑽のチャンスとするか、それとも敵対と見なしFacebook依存を解消するかはそれぞれのマッチングアプリ運営によって判断が変わるかとは思いますが、いずれにせよ、Dating機能が実装された時点でいくつかのマッチングアプリが駆逐されることは想像に難くありません。

 先程、若者のFacebook離れという話をいたしましたが、これはあくまで日本に限った話であり、世界的に見た場合やはりFacebookの利用者は圧倒的です。もしDating機能が日本でもリリースされた際には、それこそ黒船の再来と呼ばれても不思議ではないといえます。

 ……もし、FacebookにDating機能が実装されたら、アカウントをお持ちの皆様は利用しますか? それともしませんか?

もっと色々なマッチングアプリを知りたい!

この記事を見てもピンとこない方・迷っている方はこちらの記事でオススメのマッチングアプリをご紹介しています!

紹介中のマッチングアプリ一覧
  • ペアーズ
    pairs-マッチングアプリ大辞典
  • タップル
    tapple-マッチングアプリ大辞典
  • with
    with-マッチングアプリ大辞典
  • クロスミー
    crossme-マッチングアプリ大辞典
  • Omiai
    omiai-マッチングアプリ大辞典
  • youbride
    youbride-マッチングアプリ大辞典
  • マリッシュ
    marrish-マッチングアプリ大辞典
  • イヴイヴ
    イヴイヴ-マッチングアプリ大辞典
  • Poyboy
    poiboy-マッチングアプリ大辞典
  • ゼク恋結び
    ゼクシィ恋結び
  • Tinder
  • Ravit
    ravit
  • Dine
    dine-マッチングアプリ大辞典
  • mimi
    mimi-マッチングアプリ大辞典
  • ゼク縁結び
    ゼクシィ縁結び
  • Pancy
    pancy(パンシー)-マッチングアプリ大辞典
  • Matchbook
    matchbook-マッチングアプリ大辞典
  • いきなりデート
    いきなりデート
  • aocca
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  • マッチドットコム
    マッチドットコム
  • ブライダルネット
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この記事の担当は私です
AtsuKan

日本酒をこよなく愛する30代。しかし下戸。ライター唯一のアラサー。真剣にマッチングアプリを調査・研究中。

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